掴んでしまった権力
世界のほとんどは一夫一妻制であり、一部は一夫多妻制である。 種の保存の観点から、男性は、沢山の女性と性交を行い、子孫を残したいという気持ちがある。女性は逆に、一人の男性との性交を希望することが多い。現世界のほとんどが一夫一妻制であるということは、男性がほかの女性との性交を許可しない、という権力を女性が握ってしまったのかもしれない。ただ、男性が持っているすべての権力を握ってしまえば、その反動で大きく覆される可能性が高くなるので、それ以外の権力を、「女性は基本的に受け身である」という形で男性に手放したのだろう。SMにおいてこれらをそれぞれ、一主一頭、一主多頭と置き換えてみる。一主多頭を追い求める主というのは、男性の本能に基づく生殖において、唯一、女性に対する抵抗の現れなのかもしれない。

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