『鎖』
これまで、私は自由奔放に生きてきた。
色々な経験もしたし、何より「M」な自分が いることを自覚し、認めていた。
なのに、貴方に出会ってしまった。
貴方が私を優しく抱くたび、私は自分を恥じてしまう。
貴方が私を包み込むたび、こ んな幸せを享受する資格はないのだと心が叫ぶ。
告白することで私は楽になるだろう。
でも、優しい貴方を苦しめることだけはしたく ないから。
貴方を愛することが、私を縛り、戒め続ける。